大会第一日目

いよいよロンドンオリンピック柔道競技が始まりました。
男女共に1階級づつ7日間にわたって競技が行われます。
競技会場は2試合場が設置されており外側が赤、内側が黄の配色です。

今日は男子60kg級の平岡拓晃選手と、女子48kg級の福見友子選手が出場しました。
両選手共に午前に行われた予選ラウンドは順当に勝ち上がり、準決勝にコマを進めました。

男子はランキング1位のソビロフ(ウズベキスタン)、4位のガルスチャン(ロシア)は順当に勝ち上がり、
16位のヴェルデ(イタリア)は2回戦でランキング3位のザンタライア(ウクライナ)をしぶとい粘り強い
柔道で破り準決勝進出を果たしました。

女子はランキング4位で北京オリンピック金メダリストのドミトル(ルーマニア)とランキング2位のメネゼス(ブラジル)、
ランキング3位のファンスニック(ベルギー)が順当に勝ち上がり準決勝進出。

一時間弱の休憩、観客の入れ替え後、現地時間の1400から決勝ラウンドが開始されました。
決勝ラウンドは敗者復活最終戦、準決勝戦、三位決定戦、決勝戦が行われます。

福見選手の準決勝はドミトル選手とでしたが、福見選手の少し遠間から仕掛けた大外刈をうまく返されてそれが技ありとなり、
必死に追いかけましたがドミトルの守りは固く無念の敗戦となりました。三位決定戦に回ることになります。

福見選手の三位決定戦ではランキング6位のチェルノヴィツキ(ハンガリー)との対戦になりました。
ケンカ四つでチェルノヴィツキ選手の釣手が上から被さるようになってきて、それを福見選手は捌きにくそうに試合を進めて
いましたが、チェルノの小外刈の足が掛かったときに下がり気味に脚を上げて受けるとそのままバランスを崩して倒れ一本になりました。結果は5位です。

平岡選手は準決勝のザンタライア戦は開始早々の非常にキレの良い小内巻込で一本勝ち。決勝戦に向けていい勝ち上がり方をしました。
反対パートからはランキング1位で昨年のパリ、一昨年の東京と世界選手権を連覇しているソビロフにガルスチャンが粘り勝ち決勝に上がってきました。
勝戦では開始すぐにガルスチャンの内股を受け切った平岡が掬い投げに移行して返そうとしました。ガルスチャンはそこを狙っていたかのように払巻込を仕掛け、平岡の身体は一回転。審判の判定は最初は技ありと宣告されましたが、一本に訂正され試合終了。あっけない幕切れではありましたが、様々なプレッシャーの中での平岡選手の銀メダルは立派です。


以下入賞者です。

男子60kg級
金:ガルスチャン(ロシア)
銀:平岡(日本)
銅:キタダイ(ブラジル)、ソビロフ(ウズベキスタン

女子60kg級
金:メネゼス(ブラジル)
銀:ドミトル(ルーマニア
銅:ファンスニック(ベルギー)、チェルノヴィツキ(ハンガリー