第二日目

二日目は66kg級の海老沼匡選手と52kg級の中村美里選手が出場しました。

52kg級の中村選手は初戦が2回戦から相手は前回北京オリンピックでは銀メダルのアン・クムエ(北朝鮮)選手でした。
開始早々中村選手が不用意に掛けた技を返され、それが技有となり挽回できずに試合終了。敗者復活戦にも回れずに敗退しました。
この階級はシード選手8名のうち7名が上位に残れず敗退。波乱の階級となりました。

66kg級の海老沼選手は順当に勝ち上がりましたが、準々決勝でランキング6位のチョ・ジュンホ(韓国)と当たりました。試合はゴールデンスコアでも勝負がつかず、旗判定になりました。そこで一度はチョ選手に旗が3本揃いましたが判定のやり直しで海老沼選手の勝ちになりました。結果的に勝ちましたがこの試合はすっきりしない後味が悪い試合でした。海老沼選手は準決勝にコマを進め、シャヴダチュアシビリ(グルジア)との対戦になりました。シャヴダチュアシビリ選手は海老沼選手を引きつけながら終始積極的に試合を進め、海老沼選手の頭が下がったところを隅返しで一本。海老沼選手はこの試合に関してはいいところがなく終わってしまいました。三位決定戦ではランキング40位台のザグロドニク(ポーランド)選手との対戦。お互いに技有を取り合い決着がつかずゴールデンスコアへ。海老沼選手は豪快な大腰で一本勝ちを決めました。銅メダル獲得。準々決勝で判定が覆り海老沼に敗戦したチョ・ジュンホ選手もしぶとく勝ち上がり銅メダル。こちらも讃えたいと思います。また準々決勝の試合は結果的に海老沼選手が勝ちましたが非常に後味が悪い試合となりました。これは選手の問題ではなく審判のコントロールシステムの問題だと思います。IJFは大きな問題を抱えました。

以下入賞者です。

男子66kg級
金:シャウダチュアシビリ(グルジア
銀:ウングバリ(ハンガリー
銅:海老沼(日本)、チョ(韓国)

女子52kg級
金:アン(北朝鮮
銀:ベルモイ(キューバ
銅:フォルチニティ(イタリア)、ネト(フランス)

ロビー展示品

会場風景