第六日目

六日目は100kg級の穴井隆将選手と78kg級の緒方亜香里選手が出場しました。

78kg級は地元イギリスのギボンズ選手がランキング外から2位になる大波乱を演じました。その他はランキング上位3名が順当に準決勝へ進出。そのイギリスのギボンズ選手のパートが緒方選手が勝ち上がるべきところのCパートでした。緒方選手は1回戦ランキング12位のチョン(韓国)選手を指導2で退け、2回戦ランキング10位のフェルケルク(オランダ)選手との対戦となりましたが、試合終了20秒前に逆転の技有を奪われ敗戦。敗者復活戦にも進めませんでした。

100kg級はランキング1位のラコフ(カザフスタン)選手がランキング30位のガシモフ(アゼルバイジャン)選手に1回戦で敗れたり、ランキング8位のゼービ(イスラエル)選手がランキング18位のペテルス(ドイツ)(選手)に、これも1回戦で敗れるという波乱がありました。穴井選手は1回戦オースチン(イギリス)選手を指導3で退け、2回戦はランキング11位のクルパレク(チェコ)選手との対戦となりました。中盤、穴井選手はクルパレク選手にあっさりと抑え込まれて一本負け。敗者復活戦の権利もありません。

初日からこれまではゴールデンスコアが多く、総じてつまらない試合が多かったのに対して今日の試合は選手同士のポイントの奪い合いになる試合が多く、面白い試合が続きました。しかし日本選手が早々と破れてしまったのが残念でした。また、会場にロシアのプーチン大統領が観戦に来ており、その前でロシアのカイブラエフ選手が見事な背負投で北京オリンピック金メダルのナイダン(モンゴル)選手を投げて一本勝ち。劇的な優勝を飾りました。プーチン大統領上着を脱いだワイシャツ姿で両手を上げて喜んでいるのが大変印象的でした。

以下入賞者です。

女子78kg級
金:ハリソン(アメリカ)
銀:ギボンズ(イギリス)
銅:アギアル(ブラジル)、チュメオ(フランス)

男子100kg級
金:カイブラエフ(ロシア)
銀:ナイダン(モンゴル)
銅:ペーテルス(ドイツ)、グロル(オランダ)